第204回防災まちづくり談義の会レポート 「防災」の限界と可能性 ー取材の現場からー 渡辺 渉 氏 神奈川新聞社報道部長兼論説委員

■ 日時:2025年5月15日(木)
防災まちづくり談義の会15:30〜17:00
■ 会場:関内ホール地下 横浜市青少年育成センター 第1研修室
■ イベント名:防災塾・だるま 2025年通常総会 基調講演会 第204回防災まちづくり談義の会
講師紹介
神奈川新聞社報道部長兼論説委員 渡辺 渉 氏
演題
「防災」の限界と可能性 ー取材の現場からー
講演会趣旨
防災塾・だるまは2006年の創設以来、幾多の災害に向き合いながら、地域の防災文化の醸成に取り組んでまいりました。神奈川新聞の渡辺渉記者におかれましては、この間、神奈川県内の災害や防災の最前線に立ち会い、常に人々の声に耳を傾けながら、優れた報道を通して防災意識の普及・向上に大きく寄与されてきました。このたびの講演では、新聞記者としての視点から「21世紀四半世紀の社会・災害・防災の変遷」を振り返り、そこから未来の防災への展望を語っていただければと願っております。(塾長)
講演要旨
神奈川県内を中心に災害の現場、防災・減災に関する取り組みを取材してきたが、「防災」には限界があると感じざるを得ない。それでもなお、備えの意識と実践を広め、その時に被害を減らすことができるかが問われている。「日常の意識」は難しく、「頭の片隅」に置くことができるか。一つのヒントを提示した関東大震災100年の節目とその後の模索から、課題とともに今後の可能性を皆さんと一緒に探りたい。
講義を拝聴して(速報:詳細レポートは後日更新します)
渡辺氏の記者としての活動は、本会の「防災まちづくり談義の会」第200回の節目とも重なります。私たち本会もまた、これまで多くの災害に向き合ってきた19年間の活動を振り返りました。
その中で、渡辺記者が指摘されたように、防災に関する意識や知識を広げていくことの限界を実感する一方で、私たちはその可能性を見失わないよう努めてきました。
渡辺氏の思いには、深い共感と敬意を抱いております。関東大震災100年の節目に生まれた「予熱」を冷ますことなく、今後も防災まちづくりの可能性を探究し、積極的に提言を続けていきたいと、思いを新たにしています。
防災塾・だるま 塾長
鷲山 龍太郎